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「あれっ」の涙(ささめきこと読書メモ) [読書]

そもそもコミックの感想を文章で書くほど、アホなことはない(誰とく?)。
だから、これはメモ。


ささめきこと 2 (MFコミックス アライブシリーズ)

ささめきこと 2 (MFコミックス アライブシリーズ)

  • 作者: いけだ たかし
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2008/04/23
  • メディア: コミック



基本、泣きの漫画である「ささめきこと」の中で、もちろん風間の大号泣や、村雨の涙の告白も泣かせどころではあるが、最もコタエるのは、何回かでてくる、無意識の涙じゃないか? 泣いている本人が「あれっ」となる涙。
何でそうなるかは、読めば感じられる通りなので、書くまでもないが、読者は引きずりこまれる。 涙の純度が高いっていうか。

第一話の最終ページの村雨からしてそうだが、風間やコイの場合は、自意識の無い涙のシーンがある。
ここがオイシイのは、「狂言回し」の二人、ハチと蒼井さんが語り合っているから、我々はいけだ先生にヤラレテいるのだ。
(そもそも、「ささめきこと」というタイトルに反応しているターゲット男子、女子はすでに術中にはまっているのだが。 しかし、このコミックスのターゲットはどういう設定なんだ?)
登場人物本人も気付かない心の揺れは、コミック表現が得意とする情景だが、とても上手く引きずり込んでくれるいけだ先生に感謝、感謝。
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