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「34歳無職さん」の緊張感 [読書]

いけだたかし先生、「34歳無職さん」重版おめでとうございます。

それでまた読み返してみたわけだが・・・
この作品の、ある種の緊張感はどこからくるのだろう。 なぜ突然緊張感なのか?自分。

全体にゆっくりした時間が流れるこの作品に、そこはかとない緊張感が漂っている。のか?


まずは、先のエントリにも書いた通り、全般に通底している「キチンと」感が一つ。
それは、「無職さん」の「真っ当な人間の資格を失いたくない」という意識と読者がシンクロして生まれる。
(いろいろな読者のブログで、キチンとしていると書かれている「無職さん」はどんな気持ちだろうか(笑 )

いけだ先生の、ページに「華」という都合もあるけど。

もう一つ気が付くのは、購買活動の場面。
「無職さん」自身も言っているように、本屋で本を買うのも社会参加の一つだ。
というか、現在の社会生活にはお金がついてまわる。 その社会の中で一年間の無職を貫くのは、
節約が条件になる。 ならない人も居るが。
でも社会と断絶しては生きていけない。掛け値なしで生きていけない。
結果、多くの回で何らかの購買活動が描かれている。いや、むしろ、「無職さん」の生活では、購買活動が主な社会生活になる。
これが緊張感を醸成する。

まあ、掃除機を買うこと、買ったことを何回も引きずっているので、読者は通常の買い物も「大丈夫かー」と
気になるわけだー。

でも何で「無職さん」の緊張感? 自分?
明るいとか、ポジティブというのは、緊張感に関係あるのか? いやー・・・
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