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MMD杯に思う [蛇行]

某動画サイトで開催されるMMD杯。
今回の優勝作品と準優勝作品を見ながら考えた。


どうやら、3Dモデルを踊らせて、いろいろな参照先から「萌え」要素を集めてくるという段階から、同じ参照でも、「物量」をネタにする段階に到達しているMMD界において、
次はどうするべきか模索しているように思える。 準優勝作品や、ウルトラ怪獣を集めてきた作品、アイマスの主人公がジャカジャカ出てくる作品は、物量ネタの頂点を極めてしまっている。

そもそもMMDは、元々、膨大な手間をかける(あるいはかけたように見せる)のが勝負の「物量」の世界なのだが、見えているもの自体の「物量」あるいは「反復」により幻惑することで、笑いをとるというのは、いずれ行き詰る。
さらに、その閉塞感をネタに笑いをとる。 さらに・・・(以下同じ)。 

これは何だか「入れ子」構造とういか、自己言及的(死語)とでもいうのか(笑)、物量と反復の先には自虐的な笑いしか残っていない予感がしてしまう。

それで、脱出を試みるわけだが、ここからは、他のメディア作品と同じ土俵に上がるわけで、今回の優勝作品も「PV」とコメントされていた(参照先はエヴァ他、いろいろあって、結構ネタは満載なのだが、ストレートにそれで勝負しようとはしていない)。 実写やアニメのアイドルPVと、「芸術点」や「技術点」、「萌え度合い」を競いあうわけだな。

まだ、この土俵では、なかなか勝負にならない。
私はMMDでニトリの歌を踊らせた名作が、今でも好きなのだが、あれに「萌え」られるのは、正直オタクな人たちだろう(すばらしいとおもうのだが)。

今回の優勝作品は、動きをわざと硬くすることなどで、同じ土俵とはいえ、真っ向勝負しない距離感をもっていた。 それでなんとかMMD作品としても、アイドルPVとしても高い品質を維持できているように見える。
ニッチだ。



とはいえ、私は筋金入りのオタク第一世代なのだが(つまり、完成度の高いPVをそれだけでは評価しない人なのだが)、今回の優勝作品は、MMD杯の趨勢を見る前に、ちゃんとマイリスしていたなー。
自分では意識化できていないのだが、どこかに突破する可能性を、示しているからだろう。
タグ:MMD杯
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