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コミPo!の可能性 [考察]

コミPo!についてのメモ。
元々漫画を描いていた層とは違う層から電子書籍出版(?)レベルの作品も発表されはじめたので、メモにしてみる。

へけもこ氏の「猛獣転校生」
http://mavo.takekuma.jp/title.php?title=28

汽水氏の【C×Si(上・下)】
http://www.comee.jp/fileview.php?fileid=3866

いずれも、出版用ではないフォーマットで作っていた作品を、電子出版フォーマットに(苦労して)再編集したもののようだ。 つまりコミPo!で作ってるうちに発表する気になったり、発表の機会を得たりという(本当か?)。


コミPo!の発売が発表されたとき、このソフトはひょっとすると「初音さん」程度に化けるのではないかと思った。
著名ブログでも同じ印象を書いている人もいたし。 
現状を見ると、それなりに売れてはいるのだろうが、そこまで一般化はしていない(ボーカロイドもそこまで一般化しているのかは疑問だが)。 
個人的には、「一般化すれば、コミPo!キャラも認知され、マニュアルなどの(従来はうんざりするような仕事向け)用途に使いやすくなるだろう」という下心(?)は実現されていない。


発表当初から、コミックシーケンサーの可能性として、ネーム編集ソフトとしての用途が指摘されていた。

ネーム編集ソフトと言ってしまえば、完成品コミックを制作するための「一つの工程」を効率化するツールであるわけだが、上のリンク先の作品のように「絵を描くプロではないが、コミックのネーム作りの技能を持っている」層が、「コミックの形」で作品を発表するツールという可能性はあるんじゃないか。
だれかに良いネーミングをしてほしいのだが、強いて言えばコンセプチュアル・コミック(酷い)とでも言うような。

アートに対するコンセプチュアル・アートの関係よりは、よほど完成版コミックを作る技能や「しんどさ」に近いし、作品の品質も従来のコミックと同じような水準にないと、コミックとして成立しない。
コマ割り、それぞれのコマを作る絵、セリフ、マンプなどを駆使するのがコミック表現なわけで。
そのためのツールとしてコミPo!はできている。
まあ、読ませるためにはコンテンツの水準は、着想も含めて重要なのは当たり前か。
へけもこ氏の作品などは、「猛獣」がかぶりものをしたコミPo!キャラであることが、すでに作品の「売り」で、読ませるきっかけだし。
水準という意味では、コミックとして不可欠だった「絵」を、一定の水準でジェネレートしてくれるコンセプチュアル・コミック構成ツールとしてのコミPo!(もってまわるわね。

3Dモデリングで日夜苦労されている「皆さん」にも怒られそうだな。 ジェネレートは暴言の類だ。


「コミック表現を使おう」とか、コミック表現に興味があるとかいう層は、初めから訴求力の高い表現を求めているはずだし、それには一定の品質というか、構成力は不可欠だろう。
もっとコンセプチュアルな漫画はいくらもあるが、一つのジャンルとしてコミPo!作品が認知されると、「何か描きたくて、だれかに読んでほしい」向きには良いことかもしれない。
私の下心も達成されるし。

タグ:コミPo!
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